もはやイノベーション頼みの環境問題『地球の未来のため僕が決断したこと』(ビル・ゲイツ)
節約とエコが切り離せないな〜と思うようになってから、環境問題にも興味がでてきて、本屋で見て気になっていた『地球の未来のため僕が決断したこと(ビル・ゲイツ)』を読んでみた。
わりと最近の本なのに、待ちなしで図書館で借りられたのはラッキーだった。
読んでみた結果としては、私のような一市民がこの本から得られることは、そんなになかった。(あわわ、、、)
というのは読んだ目的が、環境のためにできることを探す、ということだったのだけど、タイトルにあるように、ビル・ゲイツが地球の未来のために考えたことなので、私にとっては一つ一つのスケールが大きすぎて、読んだ目的からすると何も参考にならなかった。
というか、なんでこの本を選んだんだ、というレベルで選書を間違えた感がすごい。
ビル・ゲイツなみにお金と影響力のある人にとっては、読む価値はありそうです。
むしろそういう人は、読むべき一冊かもしれないです。
この本を読むと、環境問題の解決は行政(国、地方)、政治家、企業、お金持ち(投資家)、そして優秀な研究者にかかっているという印象だった。
環境問題解決のためにはイノベーションが必要で、イノベーションを生み出すためにはお金と時間がかかり、そのためにはイノベーションを起こせる人(企業)にどれだけお金を出してあげられるかにかかっているとういうこと。
もちろん政治家を選ぶのは私たち国民で、選ばれた政治家が国家の運営を考えていくので、完全に無力というわけではないのだけども、自分の一票は限りなく無に等しいと思っている身としては、結局自分ができることってなんぞや、、、という無力感に打ちひしがれそうでした。
夫にこの話をしたら、「そりゃそうだ。環境問題なんてスケールが大きすぎて、個人ができることなんてない」という身も蓋もない返答が来て、ありゃりゃ、、と。
しかし、この本を読んで私のあらゆる選択が、もしかすると巡り巡って、見ず知らずの人を苦しめているかもしれない可能性を考えるきっかけにはなったので、そういう意味で読んだ価値はあった。
一市民としてできるのは、家庭のフードロスを減らして、本当に環境に良いと思う商品を買うようにするということくらいなのかな〜と思いました。あと、投票か。
ビル・ゲイツは経済成長と環境対策は両立すると考えているみたいだけど、この点は意見が分かれそうだなぁ。