最近の読書から思ったこと(2022年4月)
4月に読んだ本は、計13冊。
4月に読んだ本リスト
森川潤 グリーン・ジャイアント
谷口守 実践 地域・まちづくりワーク 成功に導く進め方と技法
ビル・ゲイツ 地球の未来のため僕が決断したこと
大月ヒロ子・他 クリエイティブリユース
金原ひとみ パリの砂漠、東京の蜃気楼
山梨知彦 プロ建築家になる勉強法
長野まゆみ さくら、うるわし
ツレヅレハナコ 女ひとり、家を建てる
真鍋恒博 建築ディテール「基本のき」
吉井仁実 〈問い〉から始めるアート思考
ハ・ワン あやうく一生懸命生きるところだった
内藤昌 江戸の町(上)
印象に残った本と、思ったこと
記事にも書いた「グリーン・ジャイアント」は良書だった。
タイトルだけ読むと、「いま脱炭素ビジネスが熱いよ〜だからみんな投資しよう!」みたいな話かと思うんだけど、そうじゃなかった。
環境問題がいかに喫緊の問題か、
環境問題に対して世界各国は何をしているのか、
日本はどうしているのか、
というのをいろんなデータや、報告書を元に解説してくれている本でした。
読了後、一番印象に残ったのは、日本って本当に遅れているんだなぁということ。
ここまで遅れてしまった原因はなんなのか。
この本で印象に残ったのがもう一つ。
「資本主義や経済成長と、環境対策は両立しない」という主張をしている方の言葉。
これ、環境問題だけじゃないのでは、と最近思い始めている。
そもそも、戦後に比べたら、収入や物資、栄養価など、いろんなものが豊かになって、日本人はもっと幸福になってもいいはずなのに、なんだかそうはなっていない(気がする)。
現に世界の幸福度ランキングを見ても、日本は先進国の中で最下位レベルだったりする。
(このランキングが全員に当てはまるとは思っていないけど)
一体全体これはどういうことなのか???
昔の人も今の人も、「幸せになりたい・ちょっとでも現状を良くしたい」と思って頑張ってきたはずなのに、幸福度が低いのどうしたことか。
私自身、毎日ご飯が食べられて、必要なものはすぐに買えて、特段困ったことはないはず。
なのに、なんだか息苦しい。
そして、その息苦しさを感じているのは私だけじゃなさそうだ。
効率化や生産性を追い求めて豊かになるっていうのは一見いいことなんだけど、効率化や生産性の追求の過程で、誰か(何か)が犠牲になるんではなかろうか、と。
物資がたくさんあるっていうのも、良さそうに思えるけど、実際そんなにたくさんのモノはいらなかったり、逆にたくさんありすぎて片付けや断捨離しなきゃいけなくなって、ストレスになったり。
栄養価についてもそうだ。
ご飯をたくさん食べられるのは嬉しいことだけど、いき過ぎると肥満になったり、食品ロスが出たり。
エネルギーを投入して食料品を作っているのに、またまたエネルギーを投入して食品ロスを処分するっていうのは、どう考えてもおかしな話だ。
健康本も好きなのでよく読むのだけど、多少の差はあれど結論としては、
「加工品はやめて、昔から食べているものを過不足なく食べよう」
となっていることが多い。
加工品が悪者みたいになっているけど、保存性を高めたり、コストを下げて美味しいものを作ったり、色々工夫した結果が加工品なんだとしたら、加工品が健康に良くないよっていうのもなんだか皮肉な話だよなぁと。
これまでの企業努力はなんだったのか、、、。
そして、なんだか悪者にされている加工品を作っている人たちは、どんな気持ちで作ってるんだろう???
日本人を不健康にしたいと思って、作ってるんだろうか??
(そうじゃないと信じたい)
2月3月に読んだ、稲垣えみ子さんの「寂しい生活」「魂の退社」なんかを読んだときも、なんだか現代はおかしなことになっているというモヤモヤが残って、じゃあ一個人としてはどうしたらいいんだろう、、と思ったんだった。
「あると便利は、すぐに無いと不便になっていく。」(「寂しい生活より)
という一文がすごく印象に残っていて、これ、本当にそうだな、と。
冷蔵庫や、電子レンジ、エアコンなどなど、一昔前なら無かったものが、今は必需品という気がしているものね。
昔はどれもこれもあると便利というレベルだったはずなのに。
そして、どれもこれも電気で動くものであって、そしてその電気を火力発電と原子力発電に頼っている日本では、使えば使うほど環境に負荷をかけることになる。
なんだかなぁ。
なんだかなぁ、と思っても、容易に手放せないので困ったものだ。
そもそも手放すことで解決できる、とも思わない。
モヤモヤしていることを、モヤモヤしたまま書いたので、結論も何も出ていなくて、申し訳ないです。