年収1000万の人の言うことが悲しすぎて、泣けてくる。
この前、ちょっとした会話で、こんなのがあった。
「今の若い人って、休日は何やってるんだろう? テニスもやらないし、ゴルフもやらないし、暇じゃない?」
「お金がないんすよ。」
「は??」(私の心の声)
「お金がないんすよ。」って言った人は、年収1000万付近(推定)。
なんで推定なのかというと、所得税が30%超えてるっていう発言から推測したため。
年収1000万円って、一昔前はすごいお金持ちみたいなイメージだったけど、たしかに今は年収1000万でも、「すごいお金持ち」ではないかもしれない。
年収1000万円の人の手取りはだいたい720万円くらい。
それを単純に12ヶ月で割ると、1ヶ月あたりの手取りは60万円。
1人暮らしで毎月の手取りが60万円あれば、だいぶ豊かに生活できそうだけど、都内で家族4人(夫・妻・子供2人)で暮らしていると想定したら、どうだろう?
共働きではなく、専業主婦世帯として、考えると、月の生活費は37万円(ネット情報)。
これには住居費が入っていないので、ここに仮に10万円の家賃をプラスすると、月の支出は47万円。
となると、毎月の残りは13万円。
この内、半額を貯金に回すと考えたら、残りは6万5千円。
そんなに贅沢はできないのかもしれない。
ゴルフとか、テニスとか、お金が掛かりそうな趣味ができるほどの余裕はないかもなぁ。
そもそも都内で4人ぐらしの家賃が10万っていうのも、結構無理がある設定だしな。
家賃が低い地方に住んでるとか、共働きで、プラスαの収入があるとかじゃないと、贅沢はできなさそうだ。
仮に一人暮らしだったとしても、今の若い人たちは、年金は貰えなさそうという不安があるので、「貯金しなきゃ・投資しなきゃ」とか、そういうことを考えている気がする。
現に、上記の発言をした人も、お金のかかる趣味はなく、ブランド物を持つわけでもなく、慎ましい暮らしぶり。
まあ、安月給の身からすると、人を養えるだけで十分お金持ちなんだけど!
(毎月の支出を考えると、私の給料では夫一人養うのもギリギリなんである)
こう考えると、子供を作るっていうのも、かなりの一大決心。
つい最近まで「子供欲しい」って言ってた子(同僚)が、「よくよく考えると、子供作ったらいろいろ我慢しないといけないし、そんなお金ないな・・・」とか言い出していた。
そういう私も子供を作ることによって生じる(自分の)犠牲のほうに目が行ってしまって、子供を作ることになんの魅力も感じない一人なんである。
経済的にも、体力的にも、精神的にも、時間的にも、すべてが苦しくなる印象しかないんだよなぁ。
特に学校のPTAとか、ママ友付き合いとか、考えただけでうんざりする。
子供の教育問題も難しい。
今の日本の教育では子供の将来が不安。となると親がいろいろ考えて、フォローしないといけないのかなぁと思うと、もうね・・・
無理無理無理無理無理ムリムリムリムリ絶対無理ーーー!!!!!!
ってな感じだ。
多分、楽しいこともあるとは思うんだけど、こういうマイナス面の想像しか働かない時点で、私は子供を作る資格はないんであった。
『シン・ニホン』にも書いてあったけど、環境面から考えると日本は人口過多なので、ある程度の少子化(ならぬ人口減少)はむしろいいのかも知れない。
経済成長とか、高齢者をどうやって支えていくのか、とか、いろいろ問題はあるけれど。
そしてまた年収1000万くらいになると、給料の限界を感じるらしく、もうこれ以上稼いでも税金に取られるだけ、という感覚になるらしい。
これ以上仕事して税金に消えるくらいなら、さっさとお金ためて、FIREしたいと思うらしい。
まぁ、一生懸命働いても税金で取られて、高齢者の年金に消えているのかも(そして自分は年金貰えないかも)と思うと、やる気もなくなるのはわかる気がする。
話があっちこっち飛びまくったけれど、推定年収1000万の人の生活を聞いていると、予想以上に慎ましくて、なんだか泣けてくるって話でした。
夢がない記事で、申し訳ない。