最近読んで良かったと思った本(2022年7月)
理由がわかればもっと美味しく作れる! スパイスカレーの教科書 水野仁輔監修 東京カリ〜番長著
366日の東京アートめぐり (366日の教養シリーズ) 安原もゆる
図解でよく分かる建築構造入門 江尻憲泰
西洋の名建築がわかる七つの鑑賞術 中島智章
海外ドラマの間取りとインテリア 小野まどか
印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ (NHK出版新書) 中野京子
ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語 上 (ヴィレッジブックス) ステファニー・メイヤー
ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語 中 (ヴィレッジブックス) ステファニー・メイヤー
ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語 下 (ヴィレッジブックス F メ 1-13) ステファニー・メイヤー
世界をゆるがしたアート クールベからバンクシーまで、タブーを打ち破った挑戦者たち スージー・ホッジ
私たちはなぜ犬を愛し、豚を食べ、牛を身にまとうのか: カーニズムとは何か メラニー・ジョイ
7月は祝日もあったので、6月よりも読めたな〜。
ただ、読書の質が落ちている気がするので、自分のキャパ的には10冊くらいをじっくり読むのが良さそうかな。
『ミッドナイト・サン トワイライト エドワードの物語 上 (ヴィレッジブックス)』は、超激甘恋愛小説・トワイライトのエドワード視点の本。
トワイライトは昔、学生のころにハマって読んでた小説で、懐かし〜!と思いながら読了。
ほんとに容赦ない激甘全開で、読みながらこっちが照れる(笑)
いや〜〜久々に恋愛小説を堪能した!
以下、特に面白かった本!
タイトル通りの内容!
博識な人が読書をするときって、こういうことを考えているのか〜と、ひたすら感服。とにかく読み込み方がすごくて、ここまで小説を味わうことができたら、読書体験が劇的に変化しそうだな、と思った。
そう考えると、もう何回も読み返した夏目漱石の『こころ』なんかは、自分なりに深く読み込めたんじゃないかな〜と思っている。
(逆に言うと、『こころ』以外はそんなに深く読み込めていない、ということでもある汗)
小説は量を読むより、気に入ったものを何回も読み返すほうがその奥深さを感じる事ができそうだなぁ。
夫が図書館で借りてきたのをついでに読んでみたんだけど、興味深く読了。
日本とはそもそも家のつくりが異なっていて、へ〜〜と。
玄関から直でリビングという間取りがいくつか載っていて、この違いはどこから来たんだろう?はて?ってな感じだった。
どっちがいいかはわからないけど、少なくとも玄関→廊下→リビングの日本型に慣れてしまっている身としては、プライバシーとか、断熱効果とか、そういう点で廊下が間に挟まっている方が何かと便利ではないかなぁと思う。
しかしこういうと今度は家族とのコミュニケーションがどうとか、そういう話が出てきそうだな。
一人暮らしなら日本型、家族持ちなら海外型というふうに使い分けるのも良さそう。
もっと柔軟に住むところを選べるようになればいいなぁと思う。
住宅って、借りるにせよ、買うにせよ、造るにせよ、自分の収入と職場へのアクセスでものすごく制限されてしまう。
家探しは楽しい半面、現実を見ることにもなるのが辛いんだよなぁ。
こちらで詳しく書いてます。
久々に小説を読んだな〜と思った。
アートを観るときもそうだけど、自分の価値観を揺るがされた感じで面白かった。
こちらの記事で詳しく書いてます。
『怖い絵』で有名な中野京子氏のアート本。
中野氏の本は、文章がめちゃくちゃわかりやすくて面白いので、大好き。
『怖い絵』を読んで、アートってこんなに面白かったんだ〜!と再発見させてもらったんだよね。
中野氏の本を読んでから、ちゃんとアートを学びたいって思って、専門家が書いた本なんかも読むようになったり。
今回の本もすごく面白かった。
何も知らないと、「きれいな絵だね〜」で終わってしまうところを、時代背景を知ることによって、「こ、怖い!そんな意味があったなんて・・・」って、見方を180度変えさせられたりする。
エドガー・ドガの『舞台の踊り子』も、すごくきれいな絵で大好きなんだけど、この本を読んだあとだと、単純にきれいだな〜だけでは終わらなくなる。
でも、それが面白いな〜と、楽しく読了。
最後のあとがきを読んで、私が印象派を好きなのは、私にまだしっかりアートを楽しむ素養がないからかもしれないなぁと思った
最近本を読んだりして、なんとか現代アートの見方が分かるようになってきたのだけど、それと同じで、印象派以前のアートについてもキリスト教やギリシャ神話、歴史の知識なくしては楽しむことが難しい。
もっともっと勉強して、あますことなく楽しめるようになりたいな〜と思った。
横浜と日本橋界隈の西洋建築の意匠について、かなり解像度高く解説してくれている本。
へー!へー!へー!!!!
みたいな感じで、とにかくその当時の設計者がいかに深く考えてデザインしていたのかということが理解できて、めちゃくちゃ面白かった。
特に旧英国領事館のくだりは、ほんとうにびっくり。
こういうことがわかって観るのと、知らずに観るのとでは、全然見方が変わるよなぁと。
こちらの記事にも詳しく書いてます。
これは面白かったというより、衝撃だった。
ひたすら衝撃だった。
肉食(カーニズム)についての考察と、畜産業の闇について書かれている本。
畜産業の闇の部分については、ちょっとびっくりするくらいエグくて、映像じゃないことをありがたいと思ったくらい。
この本を読んだあと、ひとまず仕事に行く日のお昼ごはんは菜食にするようになった。
物足りなさを感じるかな〜と思ってたけど、年齢的なこともあって、大して問題はなかったな。
節約にもなって、案外いいかもしれない。
いきなり完全な菜食(ヴィーガン)に変更するのは難しいけど、ハンバーグに豆腐やら大豆やらを混ぜるといった感じで置き換えていく。そうしてちょっとずつ肉食を減らしていく、というのがいいかもな、と思った。
この本を読んで、畜産業の闇もある意味では資本主義が生み出したものなのかもなぁと思うところがあって、そういう闇に光があたるようになったのはいいことだと思っている。
ただ、菜食主義がメインストリームになったときに、肉食を非難するようになったりはしないかと、それが怖い。
最近は一方が主流になったときに、亜流をやたらと非難しがちだけど、どっちがいいとは簡単に言えないはずんだ。
何事もゆるく許容して、ほどほどが良いな、と思う。
こちらに詳しく書いてます。
あと、梅原猛の『日本の深層』も面白かった。
かなり昔の本なので、いまの研究ではどのようになっているのかが気になる。
日本の深層のなかでは、あくまで仮説止まりという感じなので、その後の考古学の進展なんかでどうなったのかな〜と。
そういえばアイヌの国立博物館ができたというニュースを聞いたな。
行ってみたいな〜と思うけど、遠いなーーーー!!!!!