8月の美術館めぐり・その1(東京都現代美術館・ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション)
今年も早速ぐるっとパスを買って、美術館巡り。
都内の美術館がお得に入館できるので、美術館好きの必携。
有効期限が使い始めた日から2ヶ月間と短いので、8月9月は美術館めぐり強化月間になりそうだ。
今回行ったのは東京都現代美術館で開催中の『ジャン・プルーヴェ展』。
アート展というよりは、インテリア・建築展という感じだった。
ジャン・プルーヴェという人を初めて知ったのだけど、その理念についてはかなり同意できる部分があって、現代でも十分に通じるなぁと思った。
なかでも「地上に痕跡を残さないものを造りたい(うろ覚え)」というようなことが書いてあって、私はこれを、環境に負担をかけないという意味だと解釈したのだけど(本当にそうかは不明)、そうだったら良い考えだな〜と。
建物を建てたとしても、要らなくなったら解体して使える部材は再利用、使えなくなった部材も自然に還る、という意味ならよくないですか?
いまの日本では、短期間でスクラップ&ビルドが繰り返されていて、そのたびに産業廃棄物が大量に出ているのが現状。
なので、仮にスクラップ&ビルドであっても、再利用できたり自然に還るものなら、いまよりもずっと環境負荷がなくなるので、いいなあと。
建築だけじゃなく、家具もたくさん展示されていた。
個人的には椅子はそんなに好みじゃなかったかな〜。
効率的に製品化できるということが、デザインにも反映されているので、結構制約が大きかったんじゃなかろうかと。
ただ、こういうものが公立の学校とか職場なんかで使われていたら、おしゃれだな〜と思った。
↓ひとつひとつ、微妙にマイナーチェンジしていて、進化の過程が面白かった。
なんで、こうなったんだろうな〜みたいな。
前のタイプのほうがすきだったのに〜とか、当時のお客さんみたいな気分で鑑賞。
↓こっちはオフィスチェア的な椅子。右から2番めが好みだった。
↓このダイニングテーブルセットは、好みだったな。
椅子単体でみると、そんなに好みじゃないんだけど、このセット全体で見ると調和がとれていていい感じなんですよね〜。
北欧デザインは、モダンだけど無機質じゃないところが良いですね。
もう一つ美術館をはしごして行った、南桂子展。
こちらは写真不可だったので、ポスターで。
去年も同じ場所で開催されていて、そのときに初めて知った作家さん。
そして、めっちゃ好み〜!!!となって、今年も行ってきた。
去年とは違う絵がちらほらあって、面白かったな〜。小説家の小川洋子さんの解説?寄稿?も良かった。
なにがどう良いのか、自分では言葉にしづらいところを文章にしてくれていた感じで、そうそう!って共感。
一部を除いて、ほぼ版画で構成されている展示だったのだけど、この静かで穏やかな絵に惹かれてしまうんだよなぁ。
女の子、鳥、魚、木(森)、城といったどれもこれも好きなモチーフが多用されているところも好きなポイント。
今年も南桂子氏が身につけていたアクセサリーが一部展示されていたのだけど、これは去年のほうが充実していた印象。
去年展示されていたアクセサリーがものすごくおしゃれで、そこも感動したんだよなぁ〜。今年はアクセサリーの展示が少なかったので、そこがちょっと残念だったな。
そんなにアクセサリー好きというわけではないはずなんだけど、キラキラしたものって、人を惹きつける魔力がありますな。
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