建築士向けの本だけど、家を建てる前に読んでおきたい。『建て主たちのクレーム事典』(編集:日経ホームビルダー)
先日、こちらを読みました。
タイトルからも分かる通り、建築業界で働く人向けに書かれた本です。
なんだけども、読みながら、これ建主(お客さん)サイドも読んだほうがいいな〜と。
というのは結局、プロっていったって、人間には違いないので、気が回らない所もあるし、場合によっては失敗もするしミスもする。
建築って、とにかく工程がすごく多いし、基本一点物。
試しに作ってみて検証してみるってのができないので、設計段階でどれだけ予測できるかってところに全てがかかってる。
もちろんベテランの建築士なら、いろんな失敗を重ねてきているので、経験値や知識量でカバー出来るところもあるとは思う。
だけれども、担当の建築士がベテランなのか、知識が十分なのかなんて、お客さんサイドからしたらわからんですよ。
なんで、他のお客さんたちが、過去どういうことに苦情を申し立てたのかをわかれば、ある程度回避することも出来る気がしました。
特に、P171からの「イメージ」の違いを巡るトラブル、というところ。
建築士や営業さんに要望を伝えるときに、
「広いリビングがいい」
とか、
「余裕のある車庫がほしい」
とか、
こういう言い方はかなりリスキーだな、と。
自分が家を建てるときは、広いとか、狭いみたいな感覚的な言葉ではなく、数値を言うようにしたいと思った。
一生に一度あるかどうかの買い物なので、お客サイド(私たち)もできれば苦情なんか言いたくないですよね〜。
これから家を建てようとしている人にとっても、一読の価値はある本だと思いました。