TOPコレクション「明日の食卓」展に行ってきた。

同時開催の「出光真子」展ととても迷ったのだけど、こちらの展示には川内倫子さんの写真があるということと、食卓というテーマに惹かれて、こちらを鑑賞。
ぐるっとパスで無料で入れるのはどちらか一つ。
つ、つらい!
展示内容はテーマの通り食卓に関するもの。
のっけからこんな感じ。


こういう何でも無いものというか、ありきたりな風景というか、普通にどこにでもありそうなものを、なんかいい感じに写真に取れるっていうのが、プロだなぁと思う。
この写真も、なんでいいなぁと思うのか、よくわからないんだけど、なんかすごくいいなぁと思ってしまう。
なんか、「きっと美味しそうなプリンがのっていて、パクパク食べたんだろうな」とか、「おしゃれな、レトロ喫茶で、お茶したんだろうな」とか、そういうふうな想像させる要素があるからかもしれない。
あと、個人的にこういうお皿が好きだっているのもあるかも。
なんかこういう柄のついたお皿って、あんまり家では使わないので、ちょっと特別感がある。その特別感がいいのかもしれん。

これも、まな板の上のザクロを撮ってるだけっちゃだけなんだけど、なんか言葉にできない「いい感じ」が溢れているというか。
なんだろうな???
光の当たり方とか、ザクロの赤と後ろのお皿の仄かな藍色とがなんだかノスタルジックな感じで、いいなぁと思うのかもしれない。


こちらは潮田登久子さんという方の写真。
冷蔵庫シリーズ。
解説文に「使う人の嗜好や、生活の様子までもが映し出されています」って書いてあって、まさにそうだなぁと思った。
ここに写ってる2つの冷蔵庫をみて、私は「偉いなぁ、、すごいな、、、」と思っちゃいましたよ、、、。
だって、たぶんかなり料理をする人たちかな、と思いまして。。。とほほ。。。
我が家は、一応毎日自炊しているとはいえ、決っっっっっっして料理上手とはいえず、かつ毎日適当なものしか作ってないもんで、まぁまぁスカスカな冷蔵庫なんですね。
というか、買い物も面倒くさいんであって、できるならあんまり行きたくない。
だから、冷蔵庫が空になったら、仕方なく買い物に行くというスタンスなんで、こんなに食材やら作り置きらしきタッパやら、調味料が入っているということがないんですよね。
調味料もなんというか生活感がでる要素かも。
我が家、調味料も最低限のものしか無いんで、こんなに冷蔵庫に各種多様な調味料はない、、、、(だから、毎日のご飯の味も割と単調・・・とほほ・・・)
なんかもう、ちゃんと料理している人の冷蔵庫という感がして、グサグサくる写真でしたね。
見る人によって、これはほんとに受け取り方が変わりそう。
面白い写真だったな(笑)

今回一番見たかった写真家さん!川内倫子さん。
東京オペラシティーアートギャラリーでも、数年前くらいに展示をしていたんだけど、その時がすごくよかったんですよね。
その時は割と「自然」とか「地球」とかそういう感じのテーマだったんですが、今回はちょっと違っていて、結構「人」の写真が多かったかも。
「人」というより「人生」って感じだったかな?
合間合間に、↑のような写真がスライド動画で流れてきて、好みのものだけパシャリ。


この玉ねぎ(長ネギ!?!?どっち??)の写真とか、めっちゃ好きかも。
普段「食材」としかみなしていないものだけど、本来は「生き物」なんだよー!って思わせてくれる感じが好み。

これは別の写真家さん。お名前を失念!あぁぁ。
食に関係があるのかわからんでしたが、ヤギの寝顔にひたすら癒やされ。
いや、この寝顔すごすぎるわ。
癒やし効果すごい。

これも見る人によって、受け取り方が真っ二つというか、ものすんごく分かれそうな写真。
私は「めっちゃ人間じゃん!!!」とちょっとコミカルな感じに受け取ってしまいました。
どこかの方面から怒られそうだが、、、。
いや、猿だって、うまいもんはうまいよな、と妙に関心してしまった(笑)

これは折元立身さんという方の映像作品。
「500人のポルトガルのおばあさんのランチ」というタイトル。
ポルトガルで、500人のおばあさん集めてランチするってのが、既にすごすぎるし、おばあさん方もよく知らん(と思われる)日本人の企画によく参加したなって思いましたね。
そして、500人がみんな知り合いだとは思えないので、当然両隣知らん人ということもあったと思うんですが、割とみんなノリノリで、楽しそうにランチしてて、なんかいいなーって思いました。
というか、食卓って、本来こういうものかも、と。
結婚してから、毎日一緒にご飯食べてると、会話のネタも尽きてくるもんで、なんとなくお互い携帯見ながらモクモクとご飯食べちゃったりということもあったりするんですが、あらためてこういうのは良くないなーって思いましたね。
というか、「食卓」っていうテーマが今の私にはちょっと重くのしかかって来る感じがある。
というのは、「食卓」って「丁寧な暮らし」っていうのとつながっている気がしていて、いわゆる「丁寧な暮らし」とは程遠い暮らしをしている身としては、「なんかすみません」みたいな・・・。
でもよくよく考えてみると「丁寧な暮らし」って、食という面だけ考えると、手の込んだ料理をすることが重要なんではなくて、「しっかり味わって食べる」ということが重要なんですよね、、、。
「しっかり味わって食べ」られていたら、自ずと美味しいものを食べたいっていう欲求がでてきて、それならちゃんと美味しいものを作ろうかな、とか、ちゃんとこだわって作っているレストランに行こうかな、とこうなっていくのかなと。
それが結果的に「丁寧な暮らし(もとい丁寧な食)」になっていくのかも、と思ったな。
展示を見ながら、もっとちゃんと味わって食べよーと思った次第でした。
なんだかんだ1時間半くらいぶらぶら鑑賞を楽しみました。
大満足。