あらためて現代アートに触れる意義を感じさせてもらいました。
先日、こちらの本を読みました。
美術に関する小説をたくさん書かれている原田マハさんと、現役のキュレーターである高橋瑞木さんの共著です。
美術に詳しくない人が、どうしたら(難解な)現代アートを楽しめるのか、というのを二人で考えてくださっている本です。
ありがたすぎます!
この本を読んで初めて、なぜピカソが偉大なのか、っていうのをちょっと理解できたような気がしました。
私、正直に言うと、ピカソはあまり好きじゃない、、(汗)
なにがいいんだろうー?? はて??
ってな感じ。
根っからの美術好きな二人も、ピカソの「アヴィニョンの娘たち」という絵について、
“初めて見た人が、あの絵を美しいと思えることってほどんどないと思う”
っておっしゃっていたくらいなので、私のようなド素人がピカソを理解するには、ちょっと知識が必要なようだ。
ピカソを理解するためには、まず美術史上、ピカソがどういう立ち位置なのかっていうことを理解する必要がある。
これが私はさっぱりわかってなかった。
こういう美術史上の重要性が理解できると、たとえ好きじゃなくても鑑賞が楽しくなると思うので、少し理解できたのは収穫だった。
とはいっても詳しく書かれているわけではないので、ほんとうに取っ掛かりを掴めた、という感じ。
二人の対話を読みながら、原田マハさんが美術にハマったきっかけみたいなところも面白かった。
私もそうなんですが、アートに詳しい人ってなんか格好良いなーっていう思いがある。
だから、私もアートに詳しくなりたいっていうところがあるんだけど、原田マハさんもとっかかりはそういうところだったみたいなんです。
なんか、こういう心の内を話すのって、結構恥ずかしいと思うんですが、そこらへんあけっぴろげに話されていて、面白かった(笑)
そこから美術の専門家になっていったっていうのは、本当にすごい。
これからの時代、こういうふうになにかにどっぷりハマれる人が強いよな〜と思いましたね、ほんとに。
自分が、何をやっても中途半端な質なので、あこがれもありますが。
あと、今知っておくべきアーティストということで、chim↑Pomが上がっていて、これはもう観るしかないと思いました。
chim↑Pomは、先日読んだ『〈問い〉から始めるアート思考』にも注目のアーティストということでリストアップされていたアーティスト集団。
(余談ですが、〈問い〉から始めるアート思考は、めちゃくちゃ良書だったので、ぜひ読んでほしい)
さすがにつづけて読んだ2冊ともに紹介されているとなると、気になりはじめて、そうしたら運良く、現在森美術館で展覧会をやっていることがわかったので、早速チケットを取ってみました。
まだ行けていないので、行ったら感想をアップしたいと思います。
(需要があるのか、わかりませんが、、、)
私は来週行く予定ですが、会期が5月29日までなので、興味がある方はぜひお早めに!
『〈問い〉から始めるアート思考』については、こちらのページで書いてます。
他、美術関係の記事