「部屋のみる夢」展に行ってきました@ポーラ美術館(箱根)
今週のお題「何して遊ぶ?」
GW前半に、箱根旅行に行ってきました。
箱根といえばポーラ美術館!ということで、行ってきましたポーラ美術館。
始めて行く美術館だったのだけど、予想以上に建物がよかった。
といいつつ、あまり建物の写真がない・・・。
外観よりも内観のほうが良かったです。
そんなにひどい崖地というわけでもないのに、建物の周りは擁壁でかこまれている。
なぜかと言うと周りの景観に配慮して、建物の高さを抑えるために地面を掘ったらしい。
しかし、美術品も守らな!ということで、地下化するんではなく、擁壁で取り囲んで完全免震構造を採用。すごいねポーラ!
あえてこんなお金のかかることをするなんて!
展示以外のところで、ちょっと感動。
(法的な規制で、仕方なくそうしただけかもしれないが)
建物周りの擁壁もすごかったけど、敷地もめちゃくちゃ広くて、敷地だけでも全部回ろうとすると小一時間くらいかかる。
道は歩きやすいように整備されているので、普段コンクリートジャングルにまみれている身としては、適度な散歩にもなり、ものすごく気持ちよかった。
美術館に行かなくても、この敷地を散歩するだけでも結構たのしいのではないかな〜。
敷地を散歩するだけなら、入館料・拝観料は不要です。最高。
今回見たのは、令和5年1月28日から7月2日まで開催中の「部屋のみる夢」展。
基本写真OKの珍しい展示でした。
気に入った絵の写真が取れるのは嬉しい。
世界各地・時代もバラバラな作家さんたちの「部屋」が描かれている絵を集めた特別展だった。
《作家一覧》
エドゥアール・ヴァイヤール
佐藤翠+守山友一朗
ビエール・ボナール
ヴィルヘルム・ハンマスホイ
高田安規子・政子
マティスの絵は、あんまり好きじゃないかな〜と思って、東京で特別展が開催されていたときも見に行かなかったんだけど、実物を観てみたら結構好きかも・・と思い直した。
ちょっとイラストチックで、描きたいところが誇張されている感じが嫌いではないな、と。
今回、一番の発見だったのは、佐藤翠氏の絵!
クローゼットを題材にした絵が2枚ほど飾られていて、特に左側の白い絵がものすごく好きだった。
あんまり難しいことは考えずに、微妙な白の色合いが単に好き!ってな感じ。
佐藤氏と同じ部屋に飾られていた守山友一朗氏の絵も好きだったな。
左の写真が絵全体の写真、右は絨毯のアップなんだが、もうあれですね。
絨毯の模様がすごい。
これを描きたかったんじゃないかというくらい、絨毯の模様がすごい。
こちらの絵も、やっぱり人よりも、絨毯と洋服の模様がメインって感じだ。
なんなら顔が半分切れてるくらいだしな(笑)
こちらも絨毯の模様がきれいで、思わずじーっと眺めてしまった。
なんかどこかで観たことがあるような模様で、親近感がありつつ、女の人の洋服がちょっと非現実的で、不思議な気分になる絵だ。
ハマスホイは、始めて鑑賞。
東京でも特別展をやってたのに、行き逃してしまったので、思わず観れて感動。
なんかちょっと水墨画的な感じというか、瞑想したくなるような絵で、気分が落ち着きますね。
寝室とかにおいたら、安眠できそうだ。
右の写真は、高田安規子・政子氏の作品。小さな窓が壁に作られていて、窓を覗くと、美術館の庭が見えるようになっている。
でも窓はあくまで外から観たような形でつけられていて、内外が逆転しているところに、窓の意義というか、窓というものがそもそも内外をつなげるものだったんだ、ということに気づかせてくれる。
そういえば、日本では窓ってものの存在感が海外に比べると薄いというか、そもそも木造って柱梁構造なので、あえて壁を作らない限りは外と内を区切るものが無いよね、というような話をどこかで読んだことがあって、国や文化圏が違えば窓の意味も違うんだな、ということを思い出したりしながら、鑑賞。
作品の意味はよくわからなくても、ものすんごくフォトジェニックな作品で、ぱっと一目みてかわいい〜!ってなる作品。
作家さんのHPを観てみたら、他の作品もめちゃくちゃかわいい!
Akiko and Masako Takada | 高田安規子政子 Akiko and Masako Takada
現代アートって、作品の意味は深くて良いな〜と思っても、単純に見た目がすきじゃない、ということがよくあるんだけど、久々に現代アートで単純に見た目が好きな作品だったな。
都内で展示会をしていたら見に行こう。
好きな作家さんが新たに見つけられて、なかなか楽しい展示でした。
GWということもあって、そこそこ人はいましたが、土日の国立西洋美術館みたいに混んでいるわけではなく、快適に鑑賞できました。
箱根旅行の必須観光スポットに決定だな。